本当は。。メキシコにて |
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メキシコの小さな街で開かれているのみの市へ出かけたときの話です。街の一角に、日用品や食料品、飲み物やタコスなどの食べ物を売っている店などたくさんの屋台が並んでいる。たくさんの人たちが、その屋台と屋台の間をぬうように歩いてゆく。そんな人込みに混じって屋台をのぞいていると杖つき弱々しそうなおばあさんが、私の方へすっと手を差し出してきた。そう、お金を恵んで欲しいのだ。その手にお金を乗せると私の目の前から消えた。もらうものをもらってどこかへ行ってしまったようだ。
おばあさんは、自分を追越して、先回りしたことになる。手に持っていた杖は何だったのだろうか。でも、憎めないから不思議である。 |