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ラーデブルグ

1996/09/16

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ドレスデン・ノイシュタット駅 打ち崩れた小さい駅舎とホームが2本あるだけの駅には、私以外に乗客はいない。駅寄りのホームには、緑色の小さな客車を5両連結した蒸気機関車(蒸機)が出発時間を待っている。

 出発時間を聞きに駅舎へ行ってみるが、窓口はカーテンで閉じられており人の姿はなく、そこには蒸機の発着時間が書かれた紙が貼ってあった。

 時刻表を見ると次の出発まで30分ぐらい時間がある。この時間をどう潰そうか。駅前には店らしいものもないので、駅舎の周辺や客車の周りをうろうろしたり、写真を撮ったりして暇を潰す。それでも時間が余ってしまい、客車の中で静かにしていた。ビールでも買っておけばよかった。

ドレスデン・ノイシュタット駅 最後部の車両に席を陣取るが、私以外の乗客はいない。車内は、薄暗く木製の車両とビニール張りの椅子がより寂しさを強調している、客車には扉がなくいつでも乗り降りできそうである。

 出発のベルもなく、蒸機はゆっくりと動き出す。客車が、ゴトゴトと揺れた。蒸機は白い煙を吐きながら、ゆっくりと動きだす。車両の最後尾のせいか、シュッ、シュツという音がずっと遠くに聞こえる。線路際の侵入防止の柵はないのに蒸気は、猛スピードで走っていく。事故とか起きないのか、ちょっと心配になる。やがて、蒸気は、うっそうとした森の中へ入ってゆく。右へ左へうねったり、勾配のキツイ坂を上ったり下りたりと見かけは小さいが、パワフルな走りをしてくれる。

ドレスデン・ノイシュタット駅 さらに森を抜けると駅に到着。駅員はいないようだ。この途中にも駅はあったが、駅と言うよりも線路の片側に短いホームだけがある簡易的なものである。この駅では、すれ違いができるようにホームを挟んだ複線になっている。反対側の線路には、すれ違いを待っている蒸気が停車していた。蒸気の向きが進行方向と逆になっている。これから向かおうとしている終着駅には、ターンテーブルがないのだろう。私の乗っている蒸気が駅に着くやいなや反対側で出発を待っていた蒸気は、出発していった。

 途中、大きな池、なだからな丘を横目に淡々と蒸気は目的地に向かって走ってゆく。車窓も変化がなく単調になってきた。新しい発見や感動もなく、ただ客車に揺られているだけである。途中、駅で乗り降りしているするのは、周辺住民だけのようだし、観光客らしい人を見ることはない。

 ようやく、Radeburgへ到着。Radeburg駅は、終着駅だが、屋根のないホームが1つと小さな機関区があるだけ。駅の周りに商店などもなく、そのまま、乗ってきた客車の折り返しに乗り、ラーデブルグへ戻る。

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